プレティア・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:牛尾湧、以下「プレティア」)は、国土交通省が推進する、日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクト”PLATEAU(プラトー)”の「3D都市モデルに最適化したVPSの開発v3.0」に参画し、既存の3Dモデルデータを活用し、自己位置を推定するシステムを開発しました。
「3D都市モデルに最適化したVPSの開発v3.0」について
3D都市モデルと自己位置推定システム(Visual Pointing System/VPS)を組み合わせ、より精度の高い自己位置推定システムを開発し、自動運転などを含むモビリティをはじめとした様々な業界に向けたサービス実装を目指すプロジェクトです。
プロジェクトのなかで、プレティアは、社会実装のために利用可能なVPS技術の開発を目的として、スマートフォン向けのARアプリケーションとして自社開発・提供していた「PretiaVPS」をベースに、3D都市モデルから生成した点群と、スマートフォンで撮影したカメラ画像からリアルタイムに生成した点群の双方を対応付けすることで自己位置推定を行うシステムを構築しました。
研究・開発の成果について
上記の開発をベースとし、ユーザーが実利用するスマートフォン向けサービスの開発に向けて、ARナビゲーションアプリの開発に取り組みました。アプリケーションを利用したユーザーの位置情報をもとに、ユーザーへの表示画面に対し店舗のポップアップや移動ルートを表示するARナビゲーションを実装し、VPS技術の有用性を検証しました。
PLATEAUよりリリースされた詳細のレポートはこちら:https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/uc23-18/
開発の今後について
従来のVPS技術においては、専用のスキャナを使って事前に空間マップを作成する必要があり、結果として、マップ作成のコスト・メンテナンスのコストが全体の大きな割合を占めるため、ARを含むサービス開発の大きな阻害要因となっていました。本プロジェクトで開発した技術を更に発展させることで、企業がすでに保有しているBIMなどの3DデータやLiDARセンサーにより取得した点群をもとに、新たな空間マップの作成を必要とすることなくVPS機能を活用することが期待できます。
VPSが手軽に利用できるようになることで、自動運転やARナビゲーションだけでなく、企業が持つデジタルデータを空間に紐付け、現場の安全管理や設備管理における業務の効率化などの実現が期待できます。3Dデータを保有する建設業などの業界にとって、AR活用が見いだせる事例となりました。
プレティアでは今後、コア技術であるVPSをはじめとしたコンピュータビジョンの技術を更に向上させ、プラットフォームとして提供することで、あらゆる企業のDX実現を支援していきます。
本研究についてさらに詳しく知りたい企業様はぜひこちらからご連絡ください。info@pretia.co.jp(担当:田中)
プレティア・テクノロジーズ会社概要
「共に達成する喜びを届ける」をミッションに、Pretia Rapid ARをはじめとしたAR技術の研究開発、およびAR技術を活用した各種産業向けソリューションの開発・提供をおこなっている。社内にAR向けアルゴリズムや空間コンピューティング体験のR&D組織を持ち、その成果を活かしたプラットフォームサービス提供を手がける。
会社名: プレティア・テクノロジーズ株式会社
所在地: 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー9階 TUNNEL TOKYO
事業内容: ARサービスの企画・開発・運営事業
URL: https://corporate.pretiaar.com/